2014年6月7日土曜日

夏野菜を学ぶ!大江戸野菜研究会の方にご指導いただきました


梅雨に入る前の5月末、
大江戸野菜研究会の阿部さんに来ていただき、
夏野菜を育てる上でのアドバイスをいただきました。


●ジャガイモ



葉が黄色くなってくる6月中旬ごろ、
晴れている日に収穫する。

太陽に当たるとソラニンという物質ができて
緑になってしまう。その部分は食べてはいけない。

上手に育てるコツは、
苗を植える段階で茎に土寄せし、追肥をすること。
土寄せをする必要があるから畝の上ではなく、
平らなところに10~15センチ土を掘って植える。
畝に植えてしまうと、土を寄せていくことができない。
苗を植えて、少し土、肥料の油かすや腐葉土を
少し、そしてまた土、という感じで育てていく。

芽が伸びてきたら育ちそうな茎をを2本くらい選ぶ。
屋上は風が強いので、風で虫を飛ばせるよう
風の通り道をうまくつくってあげるといい。
アブラムシは水をジャーッと流して除けばいい。

秋にジャガイモに再挑戦するなら、
アンデスレッドという品種がおすすめ。
ただし、同じところに連続して同じ科のものを
植えるのはよくない。


●トウモロコシ







































トウモロコシとズッキーニは受粉させなけれはいけない。
いちばん簡単なのはてっぺんから
出てくる雄花を切って雌花につける方法。


●トマト





















トマトは水はそれほどいらない。
コンパニオンプランツは根っこ同士が
絡むように近くに植えてやる。
根っこ同士が絡み合って病気を防いでくれるから。

芽かきをするときは、本線を見極めることが大切。
いちばん花が出てくるのが本線。
いちばん花ができたら、トマトトーンという
ホルモン剤をつけるなどして、いちど実をつけさせる。
それで、実をつけることを覚えさせる。
ただし、そうして背が低いうちにつける実は
育ちに限界があるので、できたらすぐに捨てる。
当面は、実をつけることよりも伸びることに専念させるため。

芽かきは晴れたときにする方がいい。
その方が切り口がすぐに乾くから。

支柱をつくって支える必要があるが、
ある程度動けるよう、ふたつの輪っかをつくって
ゆるく固定する。
















芽かきで抜いた茎は、
土に差すと伸びることがある。
穴を掘って水をたっぷりやり、
差してみる。


●ナス
















こちらも芽かきが重要。
本線とサブの2本線を育ていくが、
予備でいくつか残しておくことも必要。
本線とサブを伸ばすために、支柱は今回X字型に。


●スイカ





















いまは浅く植わっている。
葉が7枚くらいでてきたら親づる、そして子づるができる。
実は子づるからできる。親づるはこの場合は三本まで。

苗が直接土に触れないよう、
わらで座敷をつくってやる。
カボチャも同様に座敷をつくる。
実ができはじめたら追肥をする。


●梅雨の時期に注意すること

梅雨に入ると虫が出やすくなる。
間隔をあけて風通しをよくすること。

夏に向けて大事になってくるのは追肥。
有機肥料の場合は、微生物が分解してから
栄養になるまで3週間くらいかかる。


●液肥のつくりかた

ペットボトルを用意して、
その容量の10分の1くらいの油かすを入れる。
そして水をいっぱいに入れる。
そして3週間そのままにしておく。
ガスが発生するのでフタはゆるくしておく。
上澄みの液を5倍に薄めて使う。

根っこは葉っぱの広がっている範囲くらいまで
伸びているので、葉っぱの先の下あたりの土に
かけるのがいい。


というわけで、
たくさんの学びがあった半日。
それぞれの作物で、それぞれのタイミングで
必要な作業があるので、これからも実践しながら
おいしい野菜のために学びを深めていきたいと思います。