2016年7月18日月曜日

都市農園の真髄を、ちょっと聞いて驚いた



今日は都市部で屋上菜園での有機野菜づくりを広める
取り組みをされているジャパンベジタブルコミュニティ
阿部さんが四日野小の屋上ガーデンにいらっしゃいました。

畑の様子を見ていただきそれぞれの作物について
アドバイスをいただいたあと、
屋上で有機栽培をするときに役立つことや
大切な考えについてお話しいただきました。

野菜づくりだけでなく、
生き方のヒントになること話をたくさんお聞きしましたので、
ぜひお読みいただければと!

●堆肥のつくりかた

<野菜…好気性発酵>

(1)
やや丈夫な40リットルのビニール袋を用意し、穴を開ける。
(2)
葉と茎は小さく切って、根はそのままに、土、
米ぬかを混ぜて口をしばっておく。
割合は、野菜くず20リットル、土5リットル、米ぬか5リットル。
(3)
一週間くらいすると発酵してきて熱をもつので、
袋から出してまた入れて口をしばる。
このとき米ぬかを2リットル足す。
さらに二週間するとまた発酵するので、袋から出してまた入れる。
(4)
6カ月くらいすると堆肥として使える。

<雑草…嫌気性発酵>

やや丈夫な40リットルのビニール袋を用意する。
雑草20リットル、土5リットル、米ぬか5リットルの割合で混ぜ、
口をしばって6カ月そのままにしておくと堆肥になる。

●有機栽培における肥料の考え方

化学肥料が野菜だけを育てるのに対し、
有機肥料は野菜と、土の中の微生物を育てる。

●屋上で使用する土について

ルーフソイルはピートモス主体の土のためカビが生えやすい。
また、輸入に頼るためこれから供給が不安定になる可能性がある。
おすすめは瀬戸ヶ原花苑の「プレミアム有機野菜の培養土壌」。
国産で安いので、年に一度新しい土に入れ替え、
ルーフソイルと混ぜて使うのがおすすめ。
土は自治体のリサイクルで引き受けてくれるところがある。

●野菜の活力剤と病気対策に

お酢40cc、焼酎200cc、砂糖30gで混ぜてつくる
「ストチュウ」は野菜の活力剤として有効。
500ccの水にペットボトルのキャップ半分くらいを混ぜ、
スプレーするとよい。うどん粉病などに効果アリ。
有機栽培の病気対策は、野菜そのものの力を高めることが基本。

●楽しみをつくる

屋上菜園を活性化させるコツは、楽しみをつくること。
八百屋で買えない野菜をつくる、ブドウ園をつくる、
ハーブガーデンをつくる、など、訪れる気になる要素をもたせる。
ハーブガーデンは、一年のローテーションをつくることが大切。

●屋上菜園は都市型ユニバーサルコミュニティ

屋上菜園は、子どももお年寄りも、心身の不自由な人も、
自分なりのペースで楽しめるユニバーサルコミュニティの場になる。
ビジネスパーソンや主婦にとっても、心を整える場として重要。
雑草を取ることで心の雑草を取り、
野菜を育てながら心をゆたかに育てる場が都市には必要。

●いま都市農園を進める意義

農業でいま主流の慣行栽培は
資本主義としては合理的だが、
ホリスティックに見ればムダが多く、非合理的なことが多い。

都市に住む人が消費者としてだけでなく、
生産者となることで、生きる力を取り戻し、
これからのライフスタイルを考えるきっかけを得ることができる。



野菜でつながる都市のコミュニティをつくる
仲間を募集しているそうです。

会費もリーズナブルなので、ぜひご参加ください!

私たちも色んな人とつながりつつ、
パーマカルチャーを楽しく実践していこうと思います

⭐︎いま育てている野菜はこちら(菜園ナビ)
http://saien-navi.jp/pg/saiennavi/owner/4hinogarden