2017年6月7日水曜日

恐るべし気候変動。早くもハーブ園が…。

もうすぐ梅雨ですね。先週、東京は30度を超える日もあり、すでに夏の空気に。強い日差しを受け、夏野菜たちはすくすくと育っています。

いちごは、まだまだ実をならせています。完熟のいちごは本当に甘い。野菜や果物はとってすぐ食べるのがいちばん美味しいのですが、甘い果物はそれが如実にわかりますね。



タマネギもぜんぶ収穫してしまいました。植えたときは弱弱しくどうなるのかと心配していましたが、立派に育ってくれましたね。ぜんぶで80個近く収穫して、小屋に干しておきました。収穫したあとはバーク堆肥をまいて耕しました。次回はここに、在来種のメロンと大豆、白小豆を植える予定です。



あとはトマトやナスの芽かきをしたり、ゴーヤがうまく網にからまるよう誘導したり、トウモロコシを間引きしたりといった野菜のお手入れ。雑草はもう、いちいち抜いていると大変なので、ある程度生やしておく西村繁男さんの「ぐうたら農法」でいきます。イネ科など、背が高くなって目立つものだけ根っこを残して刈るかたちで、雑草といっしょに土を肥やしていけばいいかなと思っています。

タイマーがついた散水機で水をもらっていた野菜たちは順調なのですが、残念なのがハーブ園。ここはまだ水をまくしくみが整っていないので、誰も屋上に来ない間は日照りにやられっぱなし。なので、ミントなどは枯れかけています。去年は7月ごろ枯れたのですが、気候変動が進んだせいか、早くも5月で危ない感じです。この先、地球環境はどうなってしまうのでしょうね…。



そんなこんなで小さいながらもドラマがある四日野小ガーデンに、この日はお客さまがいらっしゃっていました。清泉女子大学の地球市民学科の先生、山本達也さんです。山本先生は、文明の歴史からこれからの地球を展望されているのですが、化石燃料をジャブジャブ使えた時代は終わりつつある今、破局をどう楽しく乗り越えていくかを研究されています。

都市で自分たちの食べるものをつくる実験も、そのひとつの方法。山本先生は畑を興味深げに見学され、屋上の養生や土について質問されていました。ぜひ、大学でもトライしていただきたいですね。山本先生の最新の著作「暮らしと世界のリデザイン」は必読です。歴史や世界の最新動向を踏まえて、時代の転換期をどう生き抜くかをわかりやすく説いてくれている一冊です。晴耕雨読。梅雨の季節にぜひ読んでみてください。

<次回の作業メモ>

●必ずやる作業
・目黒側のプランターのいちごの苗を抜いて耕す。
・タマネギを植えた場所に、大豆(在来種)、小豆(在来種)、メロン(在来種)を植える。
・ハーブ園の雑草抜き

●植え方、育て方

・大豆
…直播きする場合は、2025センチ間隔で1箇所につき23粒ずつ3センチほどの深さで播く。

・小豆
2530センチ間隔で23粒タネを播き、土をかぶせて手で軽く押さえる。

・メロン
…株間75センチの間隔で植え穴を掘り、根を傷めないように注意して植える。

・ミニトマト
…わき芽は小さいうちに取る。花房のすぐ下の葉のわきから出る芽は残して枝にしてもよい。花房の先端3分の1を切ると養分が分散せず実がおいしくなる。

・ナス
…1番花は必ず摘む。花のついている真上と真下の葉から出るわき芽を伸ばし、主枝と合わせて3本立てで育てるとよい。

・カボチャ
…親ヅルが伸びて10節目になったら、親ヅルの先端を切って芯止めする。こうするとわき芽が伸び出すので、そのうちの元気なわき芽を4本伸ばす。子ヅルから出る孫ヅルは摘む。

⭐︎作付け図


育成中の作物(菜園ナビ)